2011年1月に、東京での The Complete Lojban Language (以下 CLL)勉強会から CLL を日本語抄訳するプロジェクトが発足しました。このプロジェクトにご協力いただける方を募集しています。
<a href="http://groups.google.com/group/lojban-soudan/msg/4e43af3701aca278"> hatthin より </a>: <blockquote> 基本的には、1~2年ほどの期間でCLLの抄訳を完成させたいと考えています。担当は、引き続き、この3名(mhagiwara, hatthin, guskant)で分担するつもりですが、全体で21章とかなりの分量もあり、内容的にもかなり高度ですので、できれば1章でも分担していただける有志の方がいるととてもありがたいと考えています。 <br /> また翻訳担当ということではなく、アドバイザー的な立場で参加していただくことも可能かと考えます。 <br /> 国内のロジバニストの方は、それぞれ個人的に、あるいはグループで学習を続けていらっしゃると思いますが、地理的条件などでなかなか相互に連絡をとりあうことが難しいのが現状です。今回の勉強会でも感じたことですが、言語というものはそれ自体、温かい繋がりを欲していると思います。 <br /> このプロジェクトを通じて交流の輪が広がればいいと考えておりますので、気軽にお声をかけていただきたいと思います。 </blockquote>
抄訳を手伝ってくださる方・ご質問のある方はロジバン相談室や github ( mhagiwara ・ guskant )、あるいは Twitter ( @mhagiwara ・ @hatthin ・ @fotono (guskant) )などを利用してお声をかけてください。
底本は CLL のドラフト版ですが、必要に応じて進行中の改訂版を参照します。改訂版のほうを底本としないのは、常に変化しているために、訳と原文の対応を確認しにくくなるからです。しかし、ドラフト版の中に見受けられる間違いや矛盾点を解消したり、レイアウト・例文番号などを整理したりするために、改訂版を参照するのは有用です。
疑問点や訳者の注釈を書き込む場合には、本文と別の行に書き、その行頭に # (ハッシュマーク、ナンバーサイン)を付けます。
抄訳なので、読者がロジバン文法を理解するために重要でない部分は省略します。逆に、原文に書かれていなくても、日本語話者にとって役立つ知識があれば、訳注として書きます。
原文には英語話者向けに書かれている部分がありますが、そのような部分は日本語話者にとって不要であると考えられるので、日本語訳では割愛します。
ロジバンの例文に対する逐語訳の部分は、基本的には割愛します。
ロジバンで書かれた文法用語は、発音の近いカタカナで表現します。英語で書かれた文法用語はできるだけ日本語に訳します。これらの術語を github 上の vlaste.txt にまとめていき、訳語の統一を図ります。
抄訳を共同で進めるために git を利用しています。
git は共同作業でのファイルの作成や変更を容易にするシステムです。
自分のコンピュータのハードディスク内に作る「作業用フォルダに関する情報を保存したリポジトリ」 (ここではローカルと呼ぶことにします)と、 github 上に作られたリポジトリ(ここではリモートと呼ぶことにします)を同期させることができます。
また、 github 上でファイルを編集することもできます。
抄訳にご協力くださる際には、以下の手順を参考にしてください。
CLL の抄訳のリポジトリは https://github.com/mhagiwara/cll-ja/ にあります。 mhagiwara さんにご自分の github アカウントを伝え、「協力者 (collaborators)」リストに追加してもらってください。
# 「協力者」リストに入らずに、「fork」して「pull request」しても構いませんが、そうすると編集の度に mhagiwara さんに pull の手間を取らせてしまうことになるので、何度も編集していただける場合は「協力者」リストに入るほうが便利だと思います。
既存のファイルに手を加えるだけの形でご参加いただく場合は、web 上だけで編集いただくのが簡単だと思いますので、以下の手順は必要ありません。
抄訳を担当する場合は、以下の手順にお進みください。
ご自分の OS 用の git をダウンロードし、インストールします。
Windows 用には TortoiseGit というツールがあります。コマンドを入力することなく、コンテキストメニューから操作できます。次節で説明する public key を生成するツールも含まれています。
その他にも、github の Windows (1) (2) (3) や Mac (1) (2) での使い方が紹介されているようです。
インストール後、 git で使うご自分の名前とメールアドレスを設定しておきます(以下、$ で始まる行は、「$ の後に来る文字列をコマンドラインで打ち込む」という意味です):
$ git config --global user.name "Your Name" $ git config --global user.email you@example.com
Windows や Mac については、上記の Windows や Mac での使い方のページに ssh の設定も書かれているようです。
Linux の場合は github のヘルプページ:ssh の設定方法(英文) をご参照ください。
ssh の設定によって、公開鍵 (public key) が得られます。
得られた公開鍵を、以下のようにして github に登録します:
アカウント設定ページの 左の欄から「SSH 公開鍵 (SSH Public Keys)」を選び、「別の公開鍵の追加 (add another public key)」をクリックします。「タイトル (title)」欄に適当に入力し、「キー (key)」欄に公開鍵をペーストし、「キーの追加 (Add key)」ボタンをクリックします。これでローカルとリモートが接続できるようになります。
自分のハードディスク内の適当な場所に
cll-ja
というフォルダを作ります。
コマンドラインで、そのフォルダに移動します。
そのフォルダで、次のようにして、ローカル・リポジトリを作ります:
$ git init
ローカルの情報をリモートの最新情報と同じにします:
$ git pull git@github.com:mhagiwara/cll-ja.git
自分のハードディスク内の cll-ja フォルダで
5.1. 既存のファイルを変更したり
5.2. 新しいファイルを作ったり
5.3. 既存のファイルを削除したり
します。
その後、以下のようにしてローカルに変更情報を反映させます:
$ git commit -a
説明を入力して、Ctrl+X キーで終了、Y キーで書き込み、ファイル名を確認して Enter キーで完了します。
まず、
$ git add [新しく作ったファイル名]
とし、あとは 5.1 と同じ。
まず
$ git rm [削除したファイル名]
とし、あとは 5.1 と同じ。
ローカルの最新情報をリモートの情報に反映させます:
$ git push git@github.com:mhagiwara/cll-ja.git
あとは、編集作業をする度に手順 5 と 6 を繰り返すだけです。